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トート母ちゃんのお気楽生活♪

トート母ちゃんのお気楽生活♪

花組バウホール

 こんにちは。LOVE郎でございます。今月トートさんは宝塚によくお出かけのようで、今日も行ってらしたそうです。「いや、ぽんちゃんにチケットを取ってもらってたからさ。」はいはい、わかっておりますとも。
 それで、今回は何を観ていらしたのですか?「バウの二都物語!あさこちゃんの!」それではわかりませんよ。仕方がありません。では「バウホールを知っている方も多いでしょうが、知らない方のために、わたくしが説明をいたしましょう。
 宝塚には、東西の劇場(宝塚大劇場、東京宝塚劇場)の他に「バウホール」という収容人数500人の小さな劇場も持っています。「バウ」とは、船のへ先という意味があるそうです。主に若手育成とか、コンサート等も開かれる会場です。今回は、花組2番手の瀬奈じゅんさん主演で、チャールズ・ディケンズ原作「二都物語」をトートさんとぽんさんは観てこられたようです。

 久々のバウホールに、懐かしさを覚えるトートさん。そのせいかあまり舞台に集中できなかったようです。「だってさ、前から6番目のセンターだもの。近いし、前の人の頭は気になるし(バウは6列目までが段差なし、7列目から階段状に段差がついています)あさこちゃん(瀬奈じゅんさん)は渋くて屈折してて、良かったんだけどねえ。でも、彼の愛は重い!重いよ。」なるほど。物語に集中できずに、役の一途過ぎる愛を重く受け止めてしまったんですね。それはトートさんが軽い愛しか経験がないからじゃないですか?「え?いや、私遊んでないよ。」・・そういうことじゃなくて!相手から受ける愛が軽いものなのではないんですか?「そうかもしんない・・・(T_T)」あら、舞台観て泣かずにこんなところで泣いてらっしゃる・・・。トートさん、笑ってください。笑う角には福来るですよ。
 ・・・いえ、こういうことをお話したいんじゃないんです。まず、物語は、フランス革命が起こった頃のイギリスとフランスが舞台です。瀬奈じゅんさんのシドニー・カートンが、彼は挫折の人生を繰り返してきて、何一つ自分の思い通りに事が運んだことがない、という屈折した人生を送っている人物です。その彼が、桜野彩音さんのルーシー・マネットさんに一目ぼれしますが、彼女は彩吹真央さんのチャールズ・ダーネイを愛している、チャールズもまたルーシーを愛していて、2人は結婚します。でも、チャールズは実はフランスの侯爵一族で、侯爵一族は民衆に残虐非道を繰り返してきたのです。そんな一族が嫌でイギリスに亡命してきたチャールズなのですが、革命が起こったとき、自分のために働いてくれた人を助けるためにフランスへ帰り、投獄されてしまいます。
 チャールズの裁判が始まり、当初は形式だけですぐ釈放されるはずだったのに、ある告訴状が出てきて、一転処刑の運命に遭います。愛するルーシーのため、ルーシーが愛するチャールズを救おうと彼の身代わりになるのが、シドニー・カートンなのです。
 これが一応のあらすじなのですが、シドニーを演ずるあさこちゃんは、押さえに押さえた演技で、この難しい役を見事に演じていました。「あさこちゃんカッコ良かったよお!こんな渋い役もできるのねえ。」トートさんも感心していらっしゃいます。
 チャールズのゆみこちゃん(彩吹真央さん)は、とても美しく、本当の貴族でした。「ゆみこちゃんが、こんなに美しいとは思ってもみなかったわ。」それはずい分失礼な言い方ではないでしょうか?
 このカッコ良い2人の男性が愛するヒロインがあやねちゃん(桜野彩音さん)のルーシーです。まだ研2(舞台に立って2年目)の極若手ですが、大抜擢です。かなりの健闘でしたが、叫ぶ台詞があまり綺麗じゃないのです・・・「可愛くて、頑張ってたけど、シドニーよ、このルーシーのために命捨てるんかい?てな感じ。」トートさんも観劇記3回目ともなると、相当手厳しいようです。
 あと気になる人はいましたか?「みつる君(華形ひかるさん)可愛い!、あとちはる兄さん(矢吹翔さん)も相変わらず渋いし、マヤさん(未沙のえるさん)とともみさん(立ともみさん)が出てたから、舞台が締まった感じがするねえ。」
 
 大好きな花組の公演だというのに、今回はずい分冷静なんですね、トートさん。「だって、土曜日におさちゃんを観たばっかりなんだよ!まだまだ余韻は残ってるさ。それに、皆から『泣くよ』って言われてたのに、泣けなかったんだもの・・・。横のぽんちゃんは泣いてたけどね(笑)」おさちゃんなら、ショーの一場面でも泣けるのに、この違い・・・。「あ、でも、決してあさこちゃんが嫌いなわけじゃないのよ。むしろ大好きな人なんだけどね。ゆみこちゃんも良かったし、なんでかなあ?やっぱりシドニーの愛の重さ?」
 トートさん、懺悔しましょう。愛に重いも軽いもないのですよ。では、トートさんを懺悔室に無理やり連れて行ったところで、今回はこれまで。


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